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珍獣につける薬はねえ! [1号機(400X)]

押忍。

いよいよ!

七転八倒DIYカスタムの末に走り出した1号機ネタを!

ユーザー車検取得と某ダムでのテストランの顛末です。

 

6/4(月)

午後イチの第3ラウンドに予約が取れたので、

午前中に区役所で仮ナンバーを借り、午後1時過ぎにガレージを出発。

陸運局までの道程が初の実走。

明らかに上がり過ぎ!なリヤの車高アップに抜けまくりのノーマルリヤサス。

緊張のスタート!第一声は・・・!

 

「はっはっは!ダメだこりゃ!」(爆)

軽く踏み込んだだけであっさりスキール音を上げるリヤタイヤ。

お亡くなりのリヤサスはブレーキングの度に珍獣のケツを跳ね飛ばしながら、

体をシート前部に誘います。

さらに、苦笑いしか出ないハンドルの切れ込み。

しばらくは内足を出して交差点曲がってました(笑)

一言で言うと「クソ重たい、サスが動かないオフ車」・・・

 

軽ーく滅入りながら、高速域のチェックのために都市高速へ。

こちらでは意外な好感触。

特にフロント廻りが絶妙!

後続車がいないのを確認して試した、高速域からのハードブレーキでも

しっかり動いているのに感触がとてもしっとり。

ブレーキもマスター変更が効いているのか、初期の効きが別物!

それでも心配していた「カックンブレーキ」ではなく少しの入力でとても扱いやすい。

「こりゃリヤ廻りのセット次第でなんとかなるかも」と軽ーく気を取り直して高速を降りました。

 

陸運局に着き、書類作成、受付を済ませ、がらがらの検査ラインへ。

スピードメーター検査はタイヤサイズが変わっているので、

「・・・これっくらいかな?」と1割ほど早めにスイッチOFF・・・1発OK!(笑)

前後ブレーキ検査もすんなりOK。

光軸測定は案の定NG。これだけケツが上がってれば合うワケないよね(笑)

ドキドキの車体チェックは「何も変わってないですよね?」「・・・はい」(爆)

このやりとりだけでハンマーチェックも無し!

灯火類のチェックだけでハンコもらっちゃったよ・・・・いいんかな(笑)

結局光軸のみ再検査と言うことで一回目のラインを出ました。

「おお!今回は順調じゃん!テスター屋さん行って光軸合わせて終わりじゃんよ!」

と思ったのも束の間。

悲劇はまもなくやってきました。

珍車の光軸合わせにテスター屋さんも四苦八苦。ま、これはいつものことですが。

かなり長い時間をかけてとりあえず光軸、光量共に大丈夫だろうと言うところで合わせてもらい、

ずっとかけっぱなしだったエンジンを切り、代金を払い、

さ、ラインに戻ろうかとセルを回すと・・・突然の2気筒化!1・2番のエキパイが全く熱くならない!?

 

実はガレージワークの最中にも2気筒化の症状は何度か出ていました。

ひとつはリヤの極端な車高アップにより停車時の車体の傾きが大きくなったことによる、

始動時の2気筒化。これは車体を立てればしばらくして解消しました。

もうひとつはもうちょっと深刻かつ不思議(笑)

本来連動するフロートとニードルバルブが、きちんと組み付けたにも拘わらず、

フロート室という密室で何かの拍子に外れてしまうと言うもの。

思えば遠い昔、珍獣のキャブOH初体験はこの症状がきっかけでした(遠い目)

今回も一度この症状でOHしたばかりのキャブを開けたばかりなのですが・・・

正直もう言い飽きましたけどね・・・

「なんでよりによって!現地着いてからトラブるのよ!?」

ニードルバルブの引っかかりであればショックを与えればひょっとして治るかも・・と

淡い期待を胸に、ドライバーでフロート室をコンコンしたり!

衝撃が弱いのかとキャブめがけて渾身の前蹴り!を入れたら!

狙いがはずれて前夜必死の半田ゴテ溶接で甦らせたタンク下カバーを自ら蹴り砕いたり!(血涙)

ほとんど夏の日射しの中、思いつく対処療法(?)は全て徒労に終わりました。

 

・・・ああ、そうですか。わかりましたよ。2気筒で帰ればいいんでしょ?

でも!ナンバーだけはもらっていくからなあ!!ということで!

パラツインサウンドを響かせ!再検査へGO!

回転上げすぎ?はっはっは!ドンマイ!(爆)

検査官と目を合わせることなく(笑)ヘッドライト検査クリアーっ!!

さ、後は登録済ませてナンバーもらえば、こんな所に長居は無用です。

 

登録窓口に書類を提出。

2気筒での帰り道を思い、憂鬱になっていると名前を呼ばれました。

「長谷川さん、住民票は?

「・・・は?」

「あれ?だって今回新規登録でしょ?住民票いるよ?

・・・・

珍獣、石化ーっ!!

今まで何回ユーザー車検&新規登録やっとるんじゃボケえっ!!

時計を見ると・・午後3時15分・・・

地元の区役所まで住民票を取りに帰り、窓口が閉まる午後4時までに戻ってくるのは、

2気筒化した1号機では到底不可能・・・

・・・・

その日の夕方の名古屋市中心部!

失意のパラツインサウンドを響かせながら、遵法運転でトボトボ走る!

仮ナンバーのGSX400Xを目撃した貴方!

あれが本当の負け犬の姿です。

 

別に!

翌日、職場の後輩にその話をしたら!

「あれ?今、住民票ってどこの区役所でも取れますよ?N区役所って陸運局からすぐッスよね?

って教えられたからって!

「てっ・・てめえ!なんで今日になってそうゆうこと言うんだよコノヤローあー!?」なんて!

逆ギレしたりしてません・・・ちょっとしか。

どんな無様な失敗からでも、謙虚に何かを学べる人間でありたいものですね、俺。

(できれば一回でね・・・)

 

6/6(水)

今日こそ!某ダムで初走行だ!ということで。

朝イチで区役所へ。

残すは登録だけなので、仮ナンバーは返却、住民票を取ったその足で、

絶好調の3号機でバビューン!!と陸運局へ。

バイク輸入業の会社に勤めている、600RR3兄弟のM君が仕事で来てました。

珍獣にとって鬼門とも言える陸運局で、友人に会えるのはホントに嬉しいです(笑)

窓口に書類を提出!今度こそ!瞬く間にナンバー取得ーっ!

M君に別れを告げ、一路ガレージへ。

月曜は失意のあまり、2気筒のまま置いておいた1号機の修理をしなくては。

早速キャブをバラします。

 

フロート室下のドレンを緩めても、1・2番側からは一滴もガスが落ちてきません(汗)

結論から言うと、バルブシートの変形によってニードルバルブが噛み込んでしまい、

ガスがフロート室に落ちなくなっていたのが原因でした。

驚いたのがバルブの噛み込みの固さ!!

本来フロートと連動してスカスカ動くはずのニードルバルブが、

ペンチでも抜くのに苦労するほど!バルブシートにがっちり噛み込んでしまっていました。

今回は長期放置のキャブをOHして使用したのですが、バラす際に力業になったことは否めません。

バルブシートを抜く時にも結構手こずった記憶が・・・変形はその時に起きたものでしょう。

ジェット類のみならず、インナーパーツの材質も含めて「キャブレターは精密機器」・・・

改めて肝に銘じたいと思います。押忍。

部品取りのキャブからバルブとバルブシートをセットで交換。

組み付けてエンジンを始動すると・・・文句なしの4発サウンド!

停車状態でも安定してアイドリングしてくれるようになりました。

 

さて、後は問題のリヤサス。

このノーマルリヤサスで走りに行っても楽しくないのは火を見るよりも明らか・・・

てかむしろ危ない。まともに走れる気が全くしないので。

3号機に付けていたヨシムラショーワをスワップ。

今回のカスタムの結果、ノーマル長(290mm)のサスしか入れられなくなってしまったので、

実際、このサスでどうにもならなかったらアルミスイングアームは諦めて、

とっととノーマルに戻そう、くらいの気持ちで出撃しました。

 

 

リヤサス交換の効果で乗り心地は随分良くなりましたが、

基本的にディメンションは何も変わっていないので、

後ろ乗りの乗車姿勢を維持しようとすると、とにかく腰が疲れる!

フロントの切れ込み感も3号機とはまるで別物。

完全に別のバイクです。

 

道中ですでにかなり疲れながら某ダムに到着。

途中、好調先生のDR250Rとすれ違いました。

追い切り調教をお願いしていたのに出撃が遅れてしまって・・・申し訳ありません。

とはいえ、今の状態では常連達とスクラムを組むことなどおぼつきません。

なんとかそれなりのペースが作れる状態まで、

増えた調整機構を駆使してできるだけやってみましょう。

最初のセットは、フロントプリロードをトップから2目盛(標準は3)、

リヤは3号機に付けていたままの状態、伸び側減衰4/4(最強)、プリロード6回転締めです。

 

最初の印象としては、意外に普通に走れてしまってちょっとビックリ!

バイクを寝かさなくてもフロントからガンガン曲がって行くあたりはまんまVガンマ!

自然と2次旋回、立ち上がりを重視したライディングに・・・

乗り味にノーマルの面影はどこにもありません(爆)

心配していた減速帯上も、キャスターが立ったことよりもフロントの接地感が勝っているのか、

むしろ3号機を上回る安心感。これまた驚きでした。

で、ペースを上げていくと立ち上がりでリヤがかなり早い段階で滑り始めました。

これまたサスが抜けてた時のVガンマ状態(笑)

今回の場合はやはりリヤが上がり過ぎ>トラクションが掛かりにくいのが原因でしょう。

少しずつリヤのプリロードを抜いていき、最終的には4回転戻し(2回転締め)まで抜きました。

これでひとまず、安心して立ち上がりでアクセルを開けられるようになりました。

正直、あまりの乗り味の変化に戸惑いましたが、

とりあえずこれはこれで楽しめそうかな、と言うのが初走行を終えての感想。

せっかく入れたアルミスイングアームだしね(笑)

絶好調の3号機もあることだし、1号機はテスト車両感覚で(笑)

色々試して勉強してみたいと思います。

しっかし・・・先は長そうだなあ・・・

40275km>40425km 150km

帰る途中にメーターケーブルが切れてしまったので(汗)実際は+30kmくらい。

 

ガレージによって、メーターケーブルの交換と、陸運局で蹴り割ったサイドカバーの修復を・・・

ごめんなさい、もう二度と蹴りません(誓)

 

 

さて、なんとか夢の2台体制が実現しました。

1号機のカスタムの成果はあったのか?セットアップに未来はあるのか?

次回はその辺りを。押忍。


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コメント 6

ツネオ

車検取得、おめでとうございます。
しかし、うらやましいですなァ、車検付きバイクの3台持ち。
転ぼうが壊れようが、週末には復活・・・。凄すぎる!
この際ですから、輸出用とか最終型とか全部そろえちゃうのも
ありかと・・・。
更に、カウルありと無しのエッフェル塔フレームをを横につなげて、
800CC4人乗りサイドカーとか作っちゃって下さい。
その場合カー側は当然、カウル付きのほうで・・・・・・
by ツネオ (2007-06-30 02:08) 

珍獣ハセガワ

>ツネオさん
押忍。コメント有り難うございます。
せっかくこぎ着けた2台体制ですから、
どちらもきちんと好調を維持していきたいですね。

>800CC4人乗りサイドカー
ツネオさんが先に2000CC12気筒4人乗りのサイドカーを
作ってくださったら考えます。
あ、その場合カー側は当然、インテグラカウルで(爆)
by 珍獣ハセガワ (2007-07-01 02:25) 

hen

いろんな意味でお疲れ様です(汗
変わるもんなんですね~。読んでいると、インパルスの持つ
「微妙?絶妙なななんとも言えない一体感?」が薄れているような
印象を受けたり。あ、それはそれで詰めていけばいいのか。
 ケツ上げカッコイイ~。アルミスイングアームもいいなぁ。
 しかし、安易にスワップよりノーマルスイングアーム補強のがいい
のかもしれませんね。
 リアサスの別体部、やっぱしこの位置になるんですね。うちも
そこですw
 
 
by hen (2007-07-03 00:01) 

珍獣ハセガワ

>henさん
押忍。コメント有り難うございます。
変わるもんでしたね~(笑)自分でもビックリしました。
正直、自分はノーマルスイングアームの剛性に
不満を感じたことは全くないので、
某フルエキを持って
アルミのあまりの軽さに驚くまでは、交換は考えていませんでした。
で、いざ付けたら、もう見た目にやられちゃって・・・(笑)
この素っ気ないアルミの輝きがもう・・・(爆)

現在シンクロ率を上げるべく走り込み実施中ですが、
驚いたことにGSX-RとVガンマでの試行錯誤の経験が
ものすごーく役立っています(笑)
楽しくなってきましたよ!押忍。
by 珍獣ハセガワ (2007-07-05 02:25) 

hen

アルミスイングアーム、そんなに軽いんですか(驚) ノーマルあんなに細いのにー。
 ノーマルスイングアーム。ラジアルを入れるとよくわかりますです。BT92とか辺りのツーリング用なんですが(汗)
by hen (2007-07-07 02:17) 

珍獣ハセガワ

>henさん
持ってビックリ!計って納得!の軽さでした。
だだしホイールとタイヤの重量増で相殺・・・
どころかアシが出ましたが(涙)
by 珍獣ハセガワ (2007-07-09 03:07) 

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